こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)
ブログ53日目。昨日お伝えしたとおり、良品計画の銘柄分析をしていきたいと思います。
実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。
・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方
良品計画の評価 ☆☆☆☆(4.3/5.0点)
まずは結論から。
長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。
(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)
会社概要
【特色】
『無印良品』で衣服、生活雑貨、食品を展開
半数超が中国ほか海外店舗(世界で1,000店舗超・展開32か国)
足元は国内出店に注力
現在の売上高4,500億から、2030年に3兆円目指す
業種:小売業(大型株・ディフェンシブ株・配当性向30%水準)
【沿革】
1980年、西友のプライベートブランド「無印良品」誕生
1985年、無印良品事業部 設立
1989年代、(株)良品計画 設立
1990年代、海外展開開始(イギリス、香港、フランス)・津南キャンプ場
2000年代、海外展開加速(シンガポール、イタリア、上海、米国)
2010年代、海外展開加速(ポーランド、マレーシア、中東、中国、インド=日本の小売で初)
2020年代、「第二創業」(社会貢献と売上拡大)
【現経営者】
2021年9月〜、代表取締役社長 堂前 宣夫氏(経歴:マッキンゼー→ファーストリテイリング→同社)
当社は、2021年9月を、第二創業と位置づけ、企業理念を再定義しました。
「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考えた、商品、サービス、店舗、活動を通じて、「感じ良い暮らしと社会」の実現に貢献することを、企業理念といたします。その上で、「日常生活の基本をささえる商品やサービスを提供すること」および「地域課題に取り組み、地域への良いインパクトを実現すること」の二つを使命として、事業を行って参ります。
【事業】
同社のアイテム数は7,500点にもおよび、衣食住の全てを展開
売上高の構成比:約50%を「生活雑貨」、約30%を「衣服」、約15%を「食品」が占める
【今後の注力領域】
①食品(構成比を15%→30%程度まで引き上げることを目標に食品強化が始まっている)
・「レトルトカレー」「不揃いバウム」など人気商品のラインナップ拡充
・2017年からは「青果」の販売開始(一部店舗のみ)、2018年からは「冷凍食品」の販売開始
・今後の課題は、基本商材(牛乳・卵・米・調味料など)のラインナップ拡充や、より手ごろな価格帯の商材
②地域への土着化(リアルな店舗を持つからこそ可能)
・地方では農業が産業の中心であることが多く、「農と食」の果たす役割が大きい(一例:不揃いりんご販売で生産者への利益還元)
・今後の出店数が増えるとともに、店舗の大型化も進める(食品強化が出店の標準)
③中国
・生活雑貨と食品では、中国大陸企画商品の売上構成比が約4割まで高まり、販売も順調に推移
・空間全体をプロデュースする空間設計事業や商品を実体験いただけるホテル事業など、店舗や商品以外の事業領域も強化
・中国大陸のデジタルプラットフォームを活用してECの売上を強化、WeChatを主軸に自社完結会員プログラムを2022年中に完成し、リピート購入率の向上に取り組む
④新事業
・ヘルスケア事業 例:まちの保健室(病気予防から薬まで一貫サービス)
・空間設計事業 例:団地リノベーション・地域共創を軸にした空間づくり
・農/食品事業 例:不揃いりんご(一般規格から外れてしまったものも区別せず店舗販売)
【現況】*2022年6月時点
値下げ頼みの集客から方針転換
日常使いの衣服・生活雑貨の商品開発を加速、販促も積極化し店舗の収益力強化
新店に続き既存店にもセルフレジを導入
【今後】
23年8月期、国内に店舗約100増(前期同74)
前期大苦戦の衣服が定番デザインへの原点回帰で改善、中国もコロナ影響抜け回復
商品入れ替え効果で徐々に採算良化
輸送費増かわし、23年8月期予想は営業益反発
24年度から国内100店舗・中国50店舗・他アジア地域30店舗を年間ベースで出店計画(30年めどにアジア地域全体で1200店体制目指す)
企業分析のポイント
色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。
- 配当推移(減配していないか)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)
IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。
以下は、その他の参考指標
企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.2/5.0点)
それぞれのポイントを見ていきます。
- 配当推移(減配していないか)→20年度の業績不振時も減配なし。長期的には右肩上がり。23年度も過去最高水準(○)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→現在2.88%と目標水準以下だが、長期保有で更なる高配当化目指せる(○)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→30〜40%台で推移、増配余地あり(◎)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→コロナ前まで綺麗な成長を描くも、20年度大幅減。21年度最高水準まで回復も22年度以降苦戦(△)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)→定期的に50億規模実施。21年度に過去最高の252億規模実施(○)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)→現在62%と十分だが、10年前は80%弱あったため長期で見ると微減傾向(○)
まとめ
【強み】売上の4割弱・利益の4割強を海外で稼ぐ(中国出店積極姿勢=300店舗は全体の3割弱)
【改善】22年度大苦戦の衣服が定番デザインへの原点回帰で改善、中国もコロナ影響抜け回復(商品入れ替え効果で徐々に採算良化)
【課題】衣食住の3部門が一体であることが無印良品の強みだが、「日常生活の基本を担う存在」「地域への土着化」は、食品の強化が鍵(2030年に食品で1兆円規模目指す)
【懸念】海外は中国市場に注力(24年から年50店舗出店)今後もチャイナリスク抱える(国際情勢・ウイグル問題など)
私の保有株は現在144株です。
今の株価は直近2年で最高値水準であり、PER17.18(割安度)・PBR1.52(お買得度)です。
21年12月期の業績V字回復以降、株価は反転上昇し現在3,000円台まで回復。優良銘柄ですが、世界景気に株価は影響を受ける要素も多いため、個人的には2,000円台前半に下がるまでは追加購入を待ちたいと考えています。
(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)
第53弾は、東京精密(7729)について明日のブログで触れていきたいと思います。
今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)
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