こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)
ブログ52日目。昨日お伝えしたとおり、ヤマハ発動機の銘柄分析をしていきたいと思います。
実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。
・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方
ヤマハ発動機の評価 ☆☆☆☆(4.1/5.0点)
まずは結論から。
長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。
(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)
会社概要
【特色】
楽器のヤマハ発祥(4.4%の株保有=3番目の上位株主)
2輪車で世界大手(2021年の2輪車販売台数で世界4位 ※ホンダが世界首位)
売上の9割以上を海外で稼ぐ
稼ぎ頭はマリン(マリン事業の売上高は会社全体の2割程度なのに対して、営業利益の4割強を稼ぐ)
産業ロボット・電気自転車・モビリティ新領域も強化
トヨタと提携(3.5%の株保有=4番目の上位株主・水素エンジンでのレース参戦)
業種:輸送用機器業(大型株・景気敏感株・配当性向40%水準)
【沿革】
1898年、日本楽器製造株式会社(現・ヤマハ)創業
1955年、創業(川上源一初代社長)
1960年代、東証一部上場、船外機・ボート・スノーモービル開発
1970年代、FRP製プール・ソフトバイク「Passol」・ゴルフカート開発
1980年代、産業用無人ヘリコプター開発
1990年代、世界初の電動アシスト自転車「PAS」・車いす用電動ユニット開発
2000年代、電動コミューター開発
2010年代、細胞ピッキング&イメージングシステム開発
2020年代〜、次世代電動操船システム・新型産業用無人ヘリコプター・バッテリー着脱式電動スクーター・スポーツ電動アシスト自転車開発
【現経営者】
2018年1月〜、代表取締役社長 日髙 祥博氏
「新中期経営計画の方向性と目指す姿:「今後成長する市場」(ロボティクス・e-Bike・新規事業)、「当社が強みを発揮できる市場」(2輪・マリン)という2軸に事業を置き、さらに、経営資源を配分して成長を促していく領域と、ポジショニングを維持させながら収益性を高める領域の2階層に分けました。」と2022年現時点での今後の注力領域等を語る。
【事業】
以下、5つの事業分野で構成(ランドモビリティとマリン事業が主力で、全体の8割以上稼ぐ)
①ランドモビリティ事業(ヒトの時間・移動・自己実現の 価値を新たに創造する)
・全体売上の6割強・営業利益の4割弱
・主要製品:二輪車・電動アシスト自転車・ATV・ROV (四輪バギー)
・新興国における中間層市場の拡大やアウトドア活況、環境規制対応モデルのグローバル展開需要増
・サプライチェーンの混乱や半導体不足による供給遅れリスクは現状続く
②マリン事業(信頼性と豊かなマリンライフ 海の価値をさらに高める事業へ)
・全体売上の2割・営業利益の4割強
・主要製品:船艇(ボート)・マリンエンジン・プール
・先進国を中心とした大型船外機需要の拡大(ステイケーション需要によるマリンレジャーへの価値観の変化)
・統合制御技術向上に伴う周辺機器ビジネスの拡大
③ロボティクス事業(自動化・省人化を促進しヒトにさらなる価値時間を)
・主要製品:産業用機械&ロボット・産業用無人ヘリコプター&ドローン
・国内の人手不足や新興国の人件費上昇による、自動化ニーズの拡大
・loT、5G、CASEなどの新領域の発展に伴う電子化と、より高度な自動化の進行
④金融サービス事業(お客さまや販売店さまとの結びつきを強めるユニークなサービスを)
・既存事業を支えるための体制を構築(米国でのフルラインサービス開始やフランスでの事業開始)
⑤その他事業(お客さまに寄り添い支える独自技術を)
・主要製品:ゴルフカート・発電機
【現況】*2022年6月時点
22年6月時点、在庫不足だった2輪はアジア軸に需要旺盛
原材料高の販価転嫁も進み22年後半挽回
北米で堅調なマリンも供給回復
円安追い風
前期(21年12月期)より営業増益幅拡大、特益減
23年12月期は新興国向け 2輪好調続く
【今後】
自社工場のカーボンニュートラルを50年から35年に前倒しへ
35年に92%削減(10年比)に向け再生エネルギー導入等積極化
2輪は高価格帯モデル中心に値上げ実施
企業分析のポイント
色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。
- 配当推移(減配していないか)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)
IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。
以下は、その他の参考指標
企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.1/5.0点)
それぞれのポイントを見ていきます。
- 配当推移(減配していないか)→12年度・20年度の減配は残念だが、長期的には右肩上がり。22年度予想は過去最高水準(○)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→現在3.67%と水準クリア(○)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→20〜40%台で推移、増配余地あり(◎)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→コロナ渦で大幅に減少したが、21年度は過去最高、22年度も同水準維持(○)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)→21年度に110億、22年度に上限200億規模実施(○)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)→現在47%と物足りないが、年々自己資本比率は高まっている(○)
まとめ
【業績回復】海外売上比率が9割以上、2輪販売台数は世界4位+高収益のマリン事業が好調
【追い風】円安追い風+コロナきっかけに多くの国でバイク需要が増加(先進国中心に二輪車の価値見直される動き)
【注力領域】ロボティクス事業(産業用ロボット)・SPV事業(e-Bike)の規模拡大+モビリティ新領域など将来のコア事業の可能性を持つ新規事業に先行投資
【懸念1】サプライチェーンの混乱、原材料費や物流費、人件費増が重い
【懸念2】業績次第で今後も減配リスクあり
私の保有株は現在14株です。
今の株価は直近2年で最高値水準であり、PER7.3(割安度)・PBR1.09(お買得度)です。
21年12月期の業績V字回復以降、株価は反転上昇し現在3,000円台まで回復。優良銘柄ですが、世界景気に株価は影響を受ける要素も多いため、個人的には2,000円台前半に下がるまでは追加購入を待ちたいと考えています。
(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)
第52弾は、良品計画(7453)について明日のブログで触れていきたいと思います。
今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)
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