東京エレクトロン(8035)の銘柄分析

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ29日目。昨日お伝えしたとおり、東京エレクトロンの銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

東京エレクトロンの評価 ☆☆☆☆☆(4.5/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

売上高2兆円、純利益6,000億円、営業利益率30%の高収益企業(2022年3月期)

半導体製造装置で世界3位(海外売上が8割強、近年アジアの比率が高まる)

成膜装置、コータデベロッパー、エッチング装置、洗浄など前工程に特化

農林中金パートナーズ日本選抜の組入銘柄で構成比1位(2021年12月15日時点)

業種は電気機器(大型株・景気敏感株

引用:東京エレクトロンHP

【沿革】

1963年、総合商社に勤めていた久保徳雄氏、小高敏夫氏が創業(TBSから出資を受ける)

アメリカで当時話題になっていたIC(集積回路)の将来性に目を付けた久保氏と小高氏は、その製造装置を日本に輸入する事業を立ち上げた

販売だけでなく、不具合の修理などのサポートや装置の改良といった技術サービスを付加価値とすることで従来の商社と差別化し、高収益なビジネスの基礎を築く

1970年、拡散炉(半導体材料のウェーハに酸化膜をつける装置)を国産化することで半導体装置メーカーに仲間入り

1990年代〜、半導体製造装置に集中投資することでグローバル展開、市場の急成長を追い風に大きく成長

2021年、世界4位の半導体装置メーカーとなり、2022年現在は世界3位に

【経営者】

初代社長にTBS(東京放送)常務だった遠藤幸吉氏が就任したことからもTBSの出資背景が伺える

1974年〜1995年、創業者の久保氏、小高氏が歴代社長

2016年1月より河合利樹氏が現社長就任

【メイン事業】

半導体製造装置が売上の約9割を占める

その他にはFPD製造装置も手がける

引用:東京エレクトロンHP

【現況】*2022年3月期時点

柱の半導体製造装置はPC、スマホ需要減速でDRAM向け弱いが、

ロジック顧客の大型設備投資需要が続く、NAND向けも堅調

研究開発費大幅増でも、増産効果で採算向上

営業益続伸、最高純益

1株配当は21年781円→22年1,403円→23年1,678円計画と順調に増配

【今後】

2027年3月期までに連結売上高を2022年3月期比50%増の3兆円以上に伸ばす目標

同様に、2022年3月期に30%だった営業利益率を2027年度3月期までに35%以上にする目標方針

河合社長は、「半導体の市場拡大と技術革新で大きな成長ポテンシャルがある」と発言

実際に社会のデジタル化は始まったばかりで、2030年には世界市場が1兆3500億ドルと足元の2倍以上に拡大するとの見方もある

あらゆるモノがネットに繋がるIoTや人工知能(AI)、仮想空間(メタバース)などが需要を更に押し上げる

研究開発には今後5年間で1兆円以上を投じる方針(2022年3月期までの5年間に比べて4,000億円積み増す)

河合社長は、「10年ぐらい先の技術ニーズを顧客と共有して取り組んでいる」とも発言

引用:日本経済新聞

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

以下は、その他の参考指標

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆☆(4.5/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→2020年に減配も、その後着実に右肩上がりで増配中(○)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近4.6%程度で十分+成長続けば長期保有で更なる高配当化狙える(◎)
  3. 配当性向(高すぎると業績悪化時に減配するリスクあり)→50%でこれ以上の余地は見込めない(△)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→2020年に凹むがその後着実に右肩上がりで成長中(○)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→2016年、2020年に1,000億以上の大型実施あり(○)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→70%以上と非常に高い(◎)

まとめ

売上高2兆円、純利益6,000億円、営業利益率30%の高収益企業今後さらなる成長が期待できる

半導体製造装置で世界3位、海外売上比率も8割強あり、世界の成長を追い風にできる体制が整っている

半導体製造装置の中でも、特に前工程には他社の追随を許さない強固な強み・シェアがある

また、その強みを活かして顧客の生産ラインの稼働率を最大限に高めるフィールドソリューション事業を拡大させている

長い歴史の中で築き上げた顧客の信頼と圧倒的な成長投資、高い製品品質という世界最高レベルの総合力で、今後も半導体製造装置のリーディングカンパニーとして世の中を支えていく企業と言える

一方で、直近足元は半導体不足の解消や中国の景気後退などの先行き不安から、半導体株全体で従来よりも期待が下がっている傾向にあります

つまり投資市場全体は今後の半導体市場の成長性はもちろん織り込んだ上で、従来よりも期待値を下げている状況にあります

実際に、東京エレクトロンも直近株価はかなり割安な水準まで売られています(結果的に高配当化した側面もある)

2022年10月11日時点でPER10.4倍、PBR4.2倍

引用:Yahooファイナンス

私の保有株は現在5株です。

1株単価が高いのでコツコツ買いにくいですが、今の水準でも十分に追加購入したい優良銘柄です。

ただし、半導体株全体はかなり変動の激しい市場で、長期保有をするにはかなりグリップ力が必要です。

暴落が来るときに一気に買い増して、あとはほったらかしにしてあまり日々の株価変動は気にしないぐらいの腹づもりで保有したい銘柄です

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第29弾は、三菱商事(8058)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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