三菱商事(8058)の銘柄分析

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ30日目。昨日お伝えしたとおり、三菱商事の銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

三菱商事の評価 ☆☆☆☆☆(4.5/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

売上高17兆円強、純利益1兆5,000億円弱(2022年3月期)

三菱グループ中核の総合商社(時価総額1位

原料炭等の資源分野筆頭に、機械、食品、化学品等の事業基盤厚い

総資産は全総合商社の中でもトップクラスだが、ROE(経営の効率性)やROA(純資産利益率)は5大商社(三井・住友・丸紅・伊藤忠と比べて)で一番低い

2020年8月までにウォーレン・バフェットが日本の総合商社5社の株式をそれぞれ5%超取得した一角で、世界の投資家からも注目されている

2020年8月までにウォーレン・バフェットが日本の総合商社5社の株式をそれぞれ5%超取得した一角で、世界の投資家からも注目されている

業種は卸営業(大型株・景気敏感株・累進配当政策

【沿革】

1868年〜、三菱の創業者、岩崎彌太郎をはじめとする岩崎家4代に渡る挑戦が始まり

1947年、GHQにより財閥解体し、1950年に光和実業設立。1954年に現在の三菱商事へ大合同

1947年、GHQにより財閥解体し、第一物産設立。1959年に現在の三井物産へ大合同。

1990年代〜2000年代初めの商社不要論(IT化に伴う仲介業者の不要)から変革し、事業投資、事業経営にも乗り出す(商社の新しいビジネスモデル)

【現経営者】

2022年4月より中西勝也氏が代表取締役社長就任

同氏はコロンビアやメキシコ、米ニューヨーク、ドバイなど様々な地域に赴任

2019年に電力ソリューショングループCEOと務めるなど再生可能エネルギーへの知見が深い

2022年5月発表の中期経営戦略では「インテリジェンス(情報収集)部門」を強化すると表明

【メイン事業】

天然ガス・総合素材・石油化学・金属資源・産業インフラ・自動車モビリティ・食品産業・コンシューマー産業・電力・複合都市開発の10グループで構成

2022年6月時点で、小会社1,271社、関連会社等432社、合計1,700社からなる巨大企業

資源分野(金属資源・エネルギー)に強み(2022年3月期利益の50%以上を稼ぐ)

引用:バフェットコード

【現況】*2022年9月期時点

国際会計基準(IFRS)で、純利益1兆4,715億円は過去最高益(純利益が1年で2.4倍に成長)

2022年4〜6月期の最終利益は5,339億円(既に2023年3月期の目標利益8,500億円の6割に達する)

得意の原料炭など金属資源部門が2,500億円超と半分近い利益を出す(豪州原料炭が牽引)

三菱自動車など自動車部門、不動産運用子会社売却が貢献した都市開発部門、北米樹脂建材が堅調な総合素材部門、海外電力など

10部門中8部門が前年同期を上回り、非資源分野の成長も結果として現れている

一方で、コンシューマー産業部門(ローソン・ライフ)が前年割れと冴えない

2023年3月期後半の資源価格一服、ロシア関連損失200億円見込んでも一転純増益増配余地残す

2021年度2円増配だったのに対して、2022年度は16円の大幅増配実績

2022年度に20円増配、2023年度もそこから更に20円程度の増配予定

【今後】

ロシア大統領令でサハリン2全資産が新会社に移管、出資継続だが資産価値は811億円減額し、622億円に

2022年10月、マルハニチロと富山でサーモン陸上養殖合弁会社設立

今後は、強みの非資源分野に加えて、再生可能エネルギー・脱炭素に向けた事業取り組み加速

(2020年にオランダの再エネ企業エネコを買収、ベルギーのノーザー洋上風力発電所に出資)

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:バフェットコード
引用:バフェットコード

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆☆(4.5/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→2013年と赤字の2016年に減配も、着実に増配傾向続く+累進配当政策も表明(○)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近3.7%で十分+長期保有で更なる高配当化狙える(◎)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→20〜40%程度で増配余地残す(◎)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→2016年と2021年に大きく凹むが、全体として増加傾向(○)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→08年、16年、20年に1,000億円を超える金額を実施(◎)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→35%程度と低いが、業界水準よりは高め(○)

まとめ

時価総額1位の総合商社。従来からの強みである資源分野に加え、非資源分野にも力を入れて実績も積み上がってきている三菱グループの中核企業

官民共に大きなパイプを持つ企業であり、今度の日本の成長・エネルギー調達などには欠かせない企業と言える

電力事業も強化しており、国内では中部電力と組み、海外ではオランダの会社を買収するなど積極的な姿勢を見せる

足元では資源価格が高止まりしており絶好調の業績

ウォーレン・バフェットは2019年から2020年にかけて購入後、2022年にも三菱商事・三井物産・伊藤忠商事の株を買い増しているとのこと

ちなみに、直近株価は標準的な水準。

2022年10月13日時点でPER5.98倍、PBR0.88倍

引用:Yahooファイナンス

私の保有株は現在34株です。

コツコツ積み立て投資しながら、景気敏感株の背景から暴落が来た時には一気に買い増したいと考えています。

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第30弾は、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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