こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)
ブログ28日目。昨日お伝えしたとおり、三井物産の銘柄分析をしていきたいと思います。
実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。
・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方
三井物産の評価 ☆☆☆☆(4.0/5.0点)
まずは結論から。
長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。
(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)
会社概要
【特色】
売上高12兆円弱、純利益9,100億円強(2022年3月期)
三井グループ中核の総合商社(時価総額は三菱、伊藤忠に次いで3位)
資源分野(金属資源・エネルギー)に強み(2022年3月期利益の60%以上を稼ぐ)
鉄鉱石、原油、LNG(液化天然ガス)の生産権益量は商社断トツ。
インフラ等にも強み
金属資源分野が強く、その分業績に波があるのが課題
最近は非資源系の健康・医療事業にも力を入れている(アジアで病院事業を展開)
2020年8月までにウォーレン・バフェットが日本の総合商社5社の株式をそれぞれ5%超取得した一角で、世界の投資家からも注目されている
業種は卸営業(大型株・景気敏感株)
【沿革】
1876年に益田孝氏が旧三井物産を創業(日経新聞の生みの親でもある)
以降、炭鉱(後の三井鉱山)、綿花(現:豊田通商)、船舶事業(現:商船三井)などへと事業拡大
1947年、GHQにより財閥解体し、第一物産設立。1959年に現在の三井物産へ大合同。
1990年代〜2000年代初めの商社不要論(IT化に伴う仲介業者の不要)から変革し、事業投資、事業経営にも乗り出す(商社の新しいビジネスモデル)
【経営者】
2021年4月より堀健一氏が社長就任
同氏は化学品、金融、コーポレートと経験業務は幅広く、海外経験も豊富。非資源を強化する姿勢
前社長の安永竜夫氏は、代表権のある会長に(2015年当時、副社長以下32人を飛び越して社長に就任したことで話題になった)
「資源一本足」だった同社において、食料や農業、ヘルスケアなど非資源分野の事業拡大を進めた人物
【メイン事業】
金属資源・エネルギー・機械インフラ・化学品・鉄鋼製品・生活産業・次世代の7つの事業セグメントで構成
約280社のグループ会社からなる巨大企業
資源分野(金属資源・エネルギー)に強み(2022年3月期利益の60%以上を稼ぐ)
【現況】*2022年3月期時点
国際会計基準(IFRS)で、純利益9,147億円は過去最高益(純利益が1年で2.7倍に成長)
資源(鉄鉱石)価格の高騰で利益が急増
現在注力しているヘルスケア分野(マレーシア、シンガポールなどアジア病院と病院周辺ビジネス)なども伸びた
液化天然ガス(LNG)関連などのロシア事業では純資産に直入する分も含め1,015億円の損失を計上
2022年度に20円増配、2023年度もそこから更に20円程度の増配予定
【今後】
2022年4月、インド大型再生可能エネルギー事業に出資参画(2023年8月商業運転開始を予定)https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2022/1243208_13389.html
2022年8月、サハリン2事業(ロシアの石油・天然ガス開発プロジェクト)はロシア大統領令で新会社に資産移管し、権益維持。
※出資継続だが資産価値は1,366億円減額し、2022年6月末902億円に。https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2022/1244553_13389.html
鉄鉱石価格下落もオーストラリア石炭、チリ銅販売が好調。原油・ガス市況は高止まり。
同社は、強みの非資源分野に加えて、再生可能エネルギー・脱炭素に向けた事業取り組み加速
企業分析のポイント
色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。
- 配当推移(減配していないか)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)
IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。
以下は、その他の参考指標
企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.0/5.0点)
それぞれのポイントを見ていきます。
- 配当推移(減配していないか)→コロナ禍も減配なく、着実に右肩上がりで増配中(◎)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近3.6%程度で十分+長期保有で更なる高配当化狙える(◎)
- 配当性向(高すぎると業績悪化時に減配するリスクあり)→30〜40%程度と余裕がある(◎)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→2021年まで成長伸び悩むも、2022年以降急上昇(○)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)→100億単位で定期実施。2022年には1,700億円強の実施も(◎)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)→35%程度と低いが、業界水準よりは高め(○)
まとめ
総合商社の従来からの強みである資源分野に特に強みを持つ三井グループの中核企業
ボラティリティ(価格変動)の高い資源分野編重から、どのようにして脱却できるかが今後のさらなる飛躍への鍵になりそう
とはいえ、足元では資源価格が高止まりしており絶好調の業績
ウォーレン・バフェットは2019年から2020年にかけて購入後、2022年にも三菱商事・三井物産・伊藤忠商事の株を買い増しているとのこと
ちなみに、直近株価は標準的な水準。
2022年10月11日時点でPER6.5倍、PBR0.91倍
私の保有株は現在33株です。
暴落が来た時には一気に買い増したいと思わせる優良銘柄です。
(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)
第28弾は、東京エレクトロン(8035)について明日のブログで触れていきたいと思います。
今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)
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