伊藤忠商事(8001)の銘柄分析

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ27日目。昨日お伝えしたとおり、伊藤忠商事の銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

伊藤忠商事の評価 ☆☆☆☆☆(4.8/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

売上高12兆円、純利益8,200億円の総合商社大手。非財閥系の雄(2020年に時価総額、利益でトップ)

繊維・機械・金属・エネルギー・食料・住生活・情報/金融・第8(ファミマ)の8つの事業で構成

約280社のグループ会社からなる巨大企業

特に繊維や食料などの非資源分野で強み(2022年3月期利益の67%を稼ぐ)

商社の従来の強みである上流ビジネスだけでなく、消費者に近い下流ビジネス(川下)に拡大

資源に頼らないビジネスモデルの確立(消費者のニーズからビジネスを作るマーケットインに強み)

2020年8月までにウォーレン・バフェットが日本の総合商社5社の株式をそれぞれ5%超取得した一角で、世界の投資家からも注目されている

業種は卸営業(大型株・景気敏感株・累進配当政策を採用

【沿革】

1858年に布売りの近江商人だった伊藤忠兵衛が創業(丸紅の創業者でもある)

第二次世界大戦後の復興を通じて総合商社化(繊維から鉄鋼・石炭まで御用聞きのスペシャリストとして活躍)

日本のメーカーの海外進出に伴い、現地での販売代行などでも活躍

1990年代〜2000年代初めの商社不要論(IT化に伴う仲介業者の不要)から変革し、事業投資、事業経営にも乗り出す(商社の新しいビジネスモデル)

※同社では入社4年目までに財務・法務・貿易実務・事業会社管理・英語の試験を受けなければならない

現会長CEOの岡藤正広氏は同社の今の形を築いた名物社長(「稼ぐ・削る・防ぐ」「朝型勤務」)

現社長COOの石井敬太氏はエネルギー・化学品カンパニー畑(再生可能エネルギー事業の成長期待か)

【メイン事業】

❶繊維:ブランドビジネス(ポールスミスやコンバースの日本の販売権)、繊維原料調達、アパレル企画・生産など

❷機械:自動車販売(YANASE・ISUZUのトラック)、船舶・航空機、医療機器

❸金属:金属資源部門、鉄鋼製品事業(丸紅鉄鋼とのシナジー追求)

❹エネルギー:エネルギー、化学品、電力・環境ソリューション

❺食料:食糧部門(小麦などの調達)、生鮮食品部門(Doleのバナナ、プリマハムなど)、食品流通部門で構成

❻住生活:生活資材・物流部門(北米建材、紙パルプ、天然ゴムなど)、建設・不動産部門

❼情報/金融:保険ショップ事業(ほけんの窓口)、金融・決済(Orico)、ITソリューション

❽第8:ファミリーマート、新たなビジネスの開拓(ファミマは「非資源・川下・マーケットイン」で成長した成功例)

【現況】*2022年3月期時点

8,502億円の過去最高益(純利益が1年で約2倍に成長)

①資源(鉄鉱石)価格の高騰(コロナ後の世界経済の回復)②物価上昇 ③円安の3つが追い風の主な要因

純利益2倍でも首位陥落(1位は三菱商事、2位は三井物産で資源に強い会社が業績伸ばす)

2022年度に22円増配、2023年度もそこから更に20円の増配予定

【今後】

2022年8月、岡山県で国内最大級蓄電池工場目指す電池会社(パワーエックス)に出資

2022年6月、成田空港でUAE国営航空に廃油・植物燃料(SAF)の供給開始

※2027年には世界の航空会社にSAFの利用義務化予定(CO2排出削減に向けたSAFの国際的な争奪戦が始まる)

同社は、強みの非資源分野に加えて、再生可能エネルギー・脱炭素に向けた事業取り組み加速

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:IRバンク

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆☆(4.8/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→コロナ禍も減配なく、着実に右肩上がりで増配中(◎)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近3.6%程度で十分+長期保有で更なる高配当化狙える(◎)
  3. 配当性向(高すぎると業績悪化時に減配するリスクあり)→20~30%程度と余裕がある(◎)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→綺麗な右肩上がり。直近2年絶好調(◎)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→100億単位で毎年実施。総還元性向で見ても余地は十分(○)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→35%程度と低いが、業界水準よりは高め(○)

まとめ

総合商社の従来からの強みである資源分野に加え、非資源分野のビジネスモデルを確立した日本を代表する企業

消費者のニーズからビジネスを作るマーケットインという考えが浸透した、非常に独自性のある総合商社であり、

資源分野に強みを持つ他の総合商社と比較して景気に左右されにくい事業の堅牢性を有しています

ウォーレン・バフェットは2019年から2020年にかけて購入後、2022年にも三菱商事・三井物産・伊藤忠商事の株を買い増しているそうです。

ちなみに、直近株価は標準的な水準。

2022年10月11日時点でPER7倍、PBR1.33倍

引用:Yahooファイナンス

私の保有株は現在33株です。

コツコツ1単元ずつ追加投資し、暴落が来た時には一気に買い増したいと思わせる超優良銘柄です。

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第27弾は、三井物産(8031)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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