中外製薬(4519)の銘柄分析 〜日本・高配当株〜

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ65日目。昨日お伝えしたとおり、中外製薬の銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

 

中外製薬の評価 ☆☆☆☆(4.5/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

 

会社概要

【特色】

ロシュ傘下(株保有率59.8%)で、成長続ける異色の医薬品大手

抗体・バイオで先行(抗体医薬品国内売上シェアNo.1)

抗がん剤、骨・関節領域に強い

自社創製品、ロシュ導入・グローバル市場展開(海外売上比率50%弱、海外比率高まる)

ロシュ導入品、国内独占販売安定的な収益確保

 

業種:医薬品(大型株・ディフェンシブ株・配当性向45%メド・5期連続増配

 

 

【沿革】

1925年、中外製薬の前身となる「中外新薬商会」設立

1943年、中外製薬(株)に商号変更、1956年上場 

1940〜1950年代、「グロンサン®︎」「バルサン®︎錠」のヒットで事業急成長

1960〜1970年代、大衆薬市場の急激な環境変化を受け事業低迷、医療用医薬品へと転換し再建

1980〜1990年代、化学合成による創薬から遺伝子工学や微生物を活用して行うバイオ創薬中心に方針転換

2002年、世界有数の製薬企業ロシュ社との戦略的アライアンス開始(ロシュ社製品の国内独占販売と自社創製品のロシュ社通じたグローバル展開開始)

2005年、国産初となる抗体医薬品「アクテムラ®︎」発売、以降も革新的医薬品創出(新薬創出に注力)

2000年代〜、個別化医療の普及促進(遺伝子情報などをもとに治療提供)

 

※その他沿革詳細は下記資料参照

引用:中外製薬HP 2021統合報告書

低・中分子、バイオの原薬供給体制強化に向け藤枝工場、浮間工場で新棟建設

 

引用:中外製薬HP 2021統合報告書

新たなモダリティである中分子医薬品「LUNA18」のパイプライン入り

 

【現経営者】 

代表執行役社長・CEO 奥田 修 

世の中には、未だ治療法が存在しない、あるいは治療満足度が低いアンメット・メディカルニーズが数多く存在し、世界中の患者さんが有効な治療の登場を待ち望んでいます。これらアンメット・メディカルニーズを一つひとつ解決することが当社の使命であり、成長機会でもあります。新たな成長戦略「TOP I 2030」を着実に実行することで、引き続きイノベーションによる持続的な社会の発展と自社の成長を追求してまいります。(2021年3月HPメッセージ)

1963年4月生まれ。1987年に同社に入社後、執行役員営業本部オンコロジーユニット長や執行役員経営企画部長、上席執行役員経営企画部長などを歴任。2018年4月から、上席執行役員プロジェクト・ライフサイクルマネジメント共同ユニット長を務め、2020年3月〜現職

 

【事業】

・新薬の創製には、3万分の1と言われる成功確率で、10年に近い研究開発期間をかけ、約3,000億円もの投資が必要とされている

・経営方針は「選択と集中」

医薬品に集中するために、2004年にはOTC事業等を売却。効率を考えて、後期臨床と海外販売は原則、ロシュに一任。結果、自社品とロシュからの導入品を中外テリトリー(日本・韓国・台湾など)で販売する「自販ビジネス」と、自社創製品をロシュのグローバルネットワークを通じて世界に届ける「導出ビジネス」が2本柱となりました。
戦略的アライアンスで、中外とロシュがWIN-WINの関係にあるのは、両ビジネスのバランスが取れているからです。当社は、革新的新薬の創出に資源を投下し、「導出ビジネス」のタネとなる新薬を創出し続けることが肝要であり、「RED SHIFT」を第一の重要戦略として掲げました。そのために「DX」により資源の効率化・最適化を図り、不足するところは他社と連携していく「Open Innovation」も推し進めていきます。

引用:中外製薬HP 2021統合報告書

↑世界最高水準の創薬力で、アンメットメディカルニーズ(いまだ治療法のない疾患や多くの医療課題)を解決すべく、既存モダリティの革新や新規モダリティの開発、AI創薬や技術基盤強化に取り組む。

引用:中外製薬HP 2021統合報告書

↑国内で薬価改定・後発品浸透の影響あるが、各領域の主力品・新製品の伸長に加え、自社品の海外輸出が大きく牽引し、過去5年間で約7割増加

 

 

引用:中外製薬HP 2021統合報告書

 

【現況】*2022年6月時点

会社計画は特許訴訟受取和解金約900億円含まず

国内は薬価下げ重いが、コロナ治療用に政府買い上げの『ロナプリーブ』 大幅寄与

海外は血友病薬『ヘムライブラ』 通常出荷本格化が寄与、営業増益

23年12月期は和解金なく営業益反落

  

【今後】

中国で発作性夜間ヘモグロビン尿症向け薬が22年8月優先審査指定

株式過半数保有ロシュ社とプライム市場上場維持再確認

  

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

 

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.5/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→16年に2円減配あったが、現在5期連続増配中(○)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近2.2%で水準以下だが、長期保有で高配当化狙える(△)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→45%メドで増配余地あり(○)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→長期的に綺麗な増加傾向続く(◎)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→毎年実施も少額(△)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→現在80%で非常に高い(◎)

 

まとめ

ロシュ傘下で成長続ける異色の医薬品大手。抗体・バイオで先行、抗がん剤、骨・関節領域に強い

・自社創製品はロシュ通じてグローバル市場展開(海外売上比率50%弱と高い)

・ロシュ導入品、国内独占販売(安定的な収益確保)

株式過半数保有ロシュ社とプライム市場上場維持再確認

・配当性向45%メド、配当利回りは2%台と低いが、増配姿勢と長期保有で高配当化狙える

 

引用:業界動向リサーチ

 

引用:Yahooファイナンス

 

私の保有株は現在20株です。

今の株価は、PER15.34(割安度)・PBR4.34(お買得度)で、直近5年では割安な水準

直近数年の好業績を追い風に、2020年に株価は6,000円手前まで上昇したが、現在3400円台まで下落したものの下げ止まり感あり。国内首位級の製薬会社且つ好財務のディフェンシブ株であるため、個人的にはこのままコツコツ1株投資を続けていきたいと思います。

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

 

明日のブログでは、大塚ホールディングス(4578)について触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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