日本電信電話(9432)の銘柄分析 〜日本・高配当株〜

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ42日目。昨日お伝えしたとおり、日本電信電話(以下、NTT)の銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

NTTの評価 ☆☆☆☆☆(4.9/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

NTTグループ持株会社

ドコモ主力(2020年12月末、TOBを通じて約4.3兆円かけて完全子会社化)

固定電話独占、光回線高シェア

海外開拓・提携に注力

業種:情報・通信業(大型株・ディフェンシブ株・12期連続増配

引用:NTT HP 2022統合報告書

【沿革】

1985年、日本電信電話株式会社(以下、NTT)設立

1987年、東証一部上場

1988年、NTTデータ設立

1991年、NTTドコモ設立

1992年、NTTファシリティーズ設立

1998年、NTTデータ、NTTドコモ 東証一部上場

1999年、NTT持株会社に再編成(NTT東日本・NTT西日本・NTTコミュニケーションズ設立)

2020年、NTTドコモ完全子会社化(4.3兆円のTOBは過去最大)

【現経営者】

2022年6月〜、島田明氏が社長就任(CEO) 澤田純前社長は代表権のある会長に就く

澤田会長は海外事業やIOWN構想に専念し、島田社長が経営執行を担う体制に。18年6月以降、島田氏は副社長として間近で澤田氏の改革を支えてきた人物

「澤田前社長がこれだけグループ全体の改革(破壊)をしつつも、経営が揺るがないのは、当時副社長だった島田氏がガッチリと支えてきた側面も大きい」との声

巨大組織のトップに立ち、グループの改革をさらに推し進めることになる

IOWN構想:半導体を光化する光電融合技術。壁に直面する世界の情報処理基盤を、光技術によって塗り替えようとしているNTTのInnovative Optical and Wireless Network構想。2030年をターゲットにした壮大な計画で、まさに未来のテレパシーサービス。

【事業】

以下、4つの事業で構成

総合ICT事業:全体の営業利益の6割を稼ぐ主軸事業。docomoブランドでお馴染みの電話事業や金融・決済、でんき、メタバース、5Gサービスなど

引用:NTT HP 2022統合報告書

地域通信事業:全体営業利益の25%を稼ぐ。NTT東日本・西日本の活動領域で、地域のDXコンサルやデジタルプラットフォームの実装推進など(NTT DXパートナー設立、QUINTBRIDGE運用開始など)

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引用:NTT HP 2022統合報告書

グローバル・ソリューション事業:全体営業利益の12%。NTTデータを主軸においた活動領域で、システムインテグレーション、ネットワークシステム、クラウド、グローバルデータセンターなど(海外事業拡大の鍵)

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引用:NTT HP 2022統合報告書

その他(不動産・エネルギー等):全体営業利益の4%。街づくりのコンサルや脱炭素・再生可能エネルギー事業など

引用:NTT HP 2022統合報告書

【現況】*2022年6月時点

柱のドコモは携帯値下げ響くが、金融や法人向けが補う

NTTデータはDX追い風の国内システムインテグレーション(企業の情報システム構築)好伸

海外は構造改革効き、採算急改善

NTT東西は光回線の販売伸び、非通信も拡大

営業益堅調増、連続増配

【今後】

遺伝子検査・データ解析企業に19%出資し協業、医療機関等向け支援事業を開拓

群馬県と京都府にオフィス作り分散勤務を試行、災害時の対応力を強化

引用:NTT HP 2022統合報告書

社外では初となる博多天神商業施設のプロパティーマネジメント業務を22年11月受託

不動産業務拡充に弾み引用:JR九州HP

医療系に強い福岡のIT企業を22年6月子会社化引用:JR九州HP

22年9月23日、西九州新幹線開通

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆☆(4.9/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→コロナでも業績続伸し、13期連続増配(
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近2.94%で基準より低め(△)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→30%〜40%で増配余地十分(◎)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→長期で、綺麗な右肩上がり(◎)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→毎期1,000〜5,000億規模で実施(◎)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→長期では減少傾向、現時点で35%(△)

まとめ

2020年、過去最高額のTOBで子会社化したNTTドコモ主軸に、コロナ渦でも成長続ける

足元では、各事業が堅調に推移しており、12期連続増配と株主還元にも積極的な姿勢は好印象

アフターコロナで、以下3つの課題をどう解決していくかが更なる成長への鍵になると澤田前社長も公言しています(IWON構想の重要性)

①どうやって世界に対抗していくか(スケールメリットが優位性を持つ中、それに対抗するにはゲームチェンジ要素が必要)

②経済安全保障をどう確保するか(ヒト・モノ・カネの流通が止まると海外の技術や資源に頼ったビジネスでは厳しい環境に陥る、自分たちで技術を持ち独自のエコシステムで自立する必要がある)

③とんでもないデータ量が飛び交う未来世界では、その膨大なデータの管理方法に対してこのままではいつか限界がくる(新たな情報処理基盤の確立が必要)

引用:Yahooファイナンス

私の保有株は現在39株です。

今の株価は、PER11.78(割安度)・PBR1.74(お買得度)で、少し割高な水準か。

個人的にはまだ株価上昇が続くと予想し、現在の保有株のみで、追加購入は一旦様子見です

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第42弾は、KDDI(9433)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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