こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)
ブログ39日目。昨日お伝えしたとおり、東京海上ホールディングスの銘柄分析をしていきたいと思います。
実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。
・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方
東京海上ホールディングスの評価 ☆☆☆☆(4.3/5.0点)
まずは結論から。
長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。
(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)
会社概要
【特色】
3大メガ損保の一角で、ブランド力絶大(業界における時価総額1位)
国内自動車保険を主軸に扱う、東京海上日動が主体
欧米柱の海外保険事業はM&Aで急拡大(海外利益構成比54%は3大メガ損保で一番高い)
需要の高まる第3分野(医療保険・ガン保険・介護保険など)中心に、生命保険も育成
損害保険:モノに関する偶発事故に対し損害を保証する保険(掛け捨て型・実損払い・代理店経由)
生命保険:人の生死に関して保証する保険(積み立て・定額払い・保険営業マン経由)
業種:保険業(大型株・金利&災害敏感株)
【沿革】
1879年、日本初の保険会社として、「東京海上保険会社」創業(旧東京海上)
1898年、東京物品火災保険株式会社の創業(旧日動火災の前身)
1944年、東京海上・明治火災・三菱海上の3社合併し「東京海上火災保険株式会社」設立(旧東京海上)
1944年、日動火災・東邦火災の2社合併し、1946年に「日動火災海上保険株式会社」へ改称(旧日動火災)
1996年、東京海上あんしん生命保険株式会社を設立(旧東京海上)
1996年、日動生命保険株式会社を設立(旧日動火災)
2002年、旧東京海上と旧日動火災が経営統合し、持株会社ミレアホールディングスを設立
2004年、旧東京海上と旧日動火災が合併し、東京海上日動火災保険会社となる
2007年、シンガポール・マレーシア・ドバイ進出
2008年、東京海上ホールディングスに商号変更、イギリス・エジプト・中国・米国進出
2011年、インド進出
2012年、サウジアラビア・インドネシア進出
2015年、南アフリカ・ミャンマー進出、サイバーリスク保険発売
2018年、タイ進出
【現経営者】
2019年6月〜、小宮暁氏がグループCEO 代表執行役社長(1983年 東京海上火災保険入社)
2019年6月〜、永野毅氏がグループ取締役会長(1975年 東京海上火災保険入社)
【事業・業界動向】
- 国内損害保険事業:事業別利益1,780億円(グループ各社の豊富な商品ラインナップと幅広い販売チャネルでこくないNo1のシェア)
- 国内生命保険事業:事業別利益420億円(東京海上日動あんしん生命では、従来の死亡保険や医療保険ではカバーできない生存保証領域にフォーカス)
- 海外保険事業:事業別利益2,630億円(欧米先進国を中心に、成長ポテンシャルの高いアジア・中南米等の新興国にも広範なネットワークを築いている)
- 金融・その他事業:事業別利益50億円(アセットマネジメント事業中心に、保険事業と親和性の高い事業を展開)
- ※事業別利益は2022年度の年初予想
世界最大の米国市場における利益成長と、世界第3位(損保は第4位、生保は第3位)の日本市場における安定成長が鍵の1つ目
先進国での着実な成長に加え、成長著しい新興国の取り込みが鍵が2つ目(新興国では、保険市場がGDP以上の伸びを見せている)
【現況】*2022年6月時点
2022年3月期、営業収益・純利益ともに過去最高更新
3メガ損保のコロナ前後の業績は下記資料参照(依然として業界No1の保険収入・利益を維持)
2021年7月、事故の予兆を検知するアルゴリズム開発の「AlgoNaut」立ち上げ(東京海上HDのデータ戦略中核会社と、PKSHA Technologyとのジョイントベンチャー)(※引用:東京海上HP)
2021年11月、グループ会社のイーデザイン損害保険は、インシュアテック(保険とテクノロジーを掛け合わせた造語)会社になると宣言(事故そのものを少なくすることにフォーカスした商品とサービスを提供目指す)(※引用:東京海上HP)
【今後】
2023年3月期、純利益4,000億円、減益予想(前期比マイナス約200億円)
保険金支払額増への対応と経営管理見直しで、東京海上日動が9月末めどに台湾持分会社の株式過半(50.18%)取得し子会社化(引用:東京海上HP)
22年9月末基準日で株式3分割(引用:東京海上HP)
23年3月期、収入保険料は国内堅調
海外も想定超(料率改定や引き受け拡大)
しかし、持分会社の保険金支払い増(国内雹災の保険金支払いや、台湾政府のウィズ・コロナへの政策変更)
業績水準高いが、23年3月期の純益減・増配予想
企業分析のポイント
色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。
- 配当推移(減配していないか)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)
IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。
以下は、その他の参考指標
企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.3/5.0点)
それぞれのポイントを見ていきます。
- 配当推移(減配していないか)→20〜21年3月期に減配も、22年3月期に最高額配当し、長期で右肩上がり増配続く(○)
- 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近3.84%で基準クリア、長期保有で更なる高配当化狙える(○)
- 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→30〜100%と振れ幅あり、60%超える年は減配リスクあり(△)
- EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→21年3月期で凹むが、その後最高水準まで回復(○)
- 自社株買い(業績安定していないとできない)→ほぼ毎年積極的に実施し、総還元性向は直近5年平均で80%近い(◎)
- 自己資本比率(60%以上あると良い)→15%程度は業界水準(○)
まとめ
3メガ損保の一角で国内最大手、ブランド力絶大
主力の国内損保事業は国内1位のマーケットシェア
世界46の国と地域で展開し、海外利益比率50%超えて3メガ損保1位
安定収入が見込める業界ではあるものの、国内市場の頭打ち感、金利や災害の影響が業績に大きく影響することは理解しておくべき(2011年の東日本大震災では、支払い額が莫大になり赤字転落も経験)
銀行やリース業界同様に、いかにして海外に成長基盤を拡大していけるかが鍵になりそうです
私の保有株は現在10株です。
今の株価は、PER13.09(割安度)・PBR1.32(お買得度)で、少し割高な水準になってきたように思います。
個人的には一旦様子見で、暴落時にメガバンクやメガリースと一緒に大きく仕込んでおきたい銘柄です。
(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)
第39弾は、遠州トラック(9057)について明日のブログで触れていきたいと思います。
今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)
コメント