第一生命(8750)の銘柄分析 〜日本・高配当株〜

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ38日目。昨日お伝えしたとおり、第一生命HDの銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

第一生命HDの評価 ☆☆☆☆(4.3/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

4メガ生保の一角、売上高国内2位(契約者は約800万人)

M&Aで海外事業が急拡大今期ニュージーランド2位の生保グループの全株式取得、海外9カ国目

セグメント別利益は、国内生命保険事業71%、海外保険事業28%

銀行窓口販売は子会社で展開

業種:保険業(大型株・金利変動リスク株・配当性向30%以上+総還元性向50%目標

保険会社の形態には「株式会社」「相互会社」がある。相互会社の場合は、株主が存在せず、契約者一人ひとりが会社の構成員(社員)となる。デメリットとして、相互会社同士でしか合併ができないことや資金調達やM&Aがやりにくい事から、より柔軟な経営戦略を取り得る組織形態として2010年に株式会社化し、東証一部上場を果たす

【沿革】

1902年、「第一生命保険相互会社」設立(日本初の相互会社、創業者:矢野恒太)

2006年、「第一フロンティア生命」(国内)

2007年、「第一生命ベトナム」(ベトナム)・「スター・ユニオン・第一ライフ」(インド)

2008年、「オーシャンライフ」(タイ)(※持分法適用関連会社)

2010年、東証一部上場(相互会社→株式会社化)

2011年、「TAL」(オーストラリア)

2013年、「パニン・第一ライフ」(インドネシア)(※持分法適用関連会社)

2014年、「ネオファースト生命」(国内)

2015年、「プロテクティブ」(米国)

2016年、「アセットマネジメントOne」(※持分法適用関連会社)

2019年、「第一生命カンボジア」(カンボジア)・第一生命リアルティアセットマネジメント(※非連結小会社)

2020年、「第一生命ミャンマー」(ミャンマー)・「第一スマート小額短期保険」(国内)(※非連結小会社)

引用:第一生命 2022年統合報告書

【現経営者】

2017年4月〜、稲垣精二氏が代表取締役社長(当時53歳での社長就任は大手金融機関で最年少)

2017年4月〜、渡辺光一郎氏が取締役会長(2010年上場時の社長→2017年にトップ交代し会長職へ)

【業界状況】

日本の生命保険市場

  • 第一分野(人の生死に関する保険 ※終身保険など)の伸び鈍化
  • 第三分野(障害や疫病に関する保険 ※医療保険など)が増加傾向
  • 日本の少子高齢化などを背景に、医療保険などへのお客様ニーズの変化が見られる
  • 販売チャネルの多様化(保険代理店の比率が高まっている)
引用:ダイヤモンドオンライン
引用:第一生命 2022年統合報告書

海外の生命保険市場

  • 2020年の全世界の生命保険収入保険料は減収だったが、過去10年間の成長率は先進国・新興国共にプラス成長
  • 市場シェアは、米国(22%)>中国(12%)>日本(10%)がトップ3
  • アジア新興国の成長堅調
  • 人口増加や経済成長に伴う新興国の生命保険市場の成長率は高く、上昇トレンド続くが、先進国比では普及率が低い
引用:第一生命 2022年統合報告書

【現況】*2022年6月時点

23年3月期、連続増配予想

保険料等収入は国内は外貨建て保険が想定超に拡大

海外子会社堅調

運用収益想定超だが、コロナの保険金支払い増や責任準備金積み増し重い

海外金利上昇での一時的な利益計上は見込まず、純利益は前期比マイナス30%

引用:第一生命 2022年統合報告書

【今後】

ニュージーランド2位の生保グループの全株式取得(約856億円、海外へは9カ国目の進出)※引用:第一生命HP

22年7月、第一生命営業職員チャネルで活用する販売ツール刷新

23年3月期、自社株買い上限1,200億円(取得期間:2022年5月13日~2023年3月31日)※引用:第一生命HP

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.3/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→コロナ禍も減配なく、長期で見ても綺麗な右肩上がりで増配続く(◎)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近3.74%で水準クリア、長期保有で更なる高配当化狙える(○)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→現状の配当性向20%強、30%以上目標+原則減配しない方針、増配余地十分(◎)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→20年3月期に大きく凹むが、22年3月期最高水準までV字回復(◎)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→総還元性向は中期平均50%あり、積極的に実施(◎)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→5.4%程度と低いが、金融業水準レベル(△)

まとめ

4メガ生保の一角で売上高国内2位、M&Aで海外事業拡大中

・現状、国内生命保険事業が7割、海外保険事業3割のため、海外事業利益比率を高めることが急務

全世界の生保市場成長率は、先進国・新興国共にプラス成長(直近10年間、アジア新興国伸び大きい)

配当性向30%以上+総還元性向50%目標で株主還元にも積極的な姿勢

・銀行やリース業界同様に、いかにして海外に成長基盤を拡大していけるかが鍵になりそうです

引用:Yahooファイナンス

私の保有株は現在16株です。

今の株価は、PER8.27(割安度)・PBR0.53(お買得度)で、直近1年で一番低い水準になってきたように思います。

個人的にはコツコツ買うには良いタイミングにきた印象で、暴落時にメガバンクやメガリースと一緒に大きく仕込んでおきたい銘柄です。

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第38弾は、東京海上ホールディングス(8766)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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