オリックス(8591)の銘柄分析 〜日本・高配当株編〜

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ35日目。昨日お伝えしたとおり、オリックスの銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

オリックスの評価 ☆☆☆☆(4.4/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

リース業界、国内首位(2019年3月期に過去最高益更新、コロナ後の2022年3月期はそれに迫る回復)

2022年3月期の純利益3,121億円(ROE9.9%)で黒字継続57年(設立以来、赤字なし

リース手始めに銀行、生保、不動産など多角化

海外展開突出(海外展開や多角化のスピードが速いのが強み)

エネルギー、空港運営など事業投資も

リース事業とは?:機械設備などを購入して、企業に対して比較的長期で賃貸すること(取り扱う商品が、金融〜実物まで幅広い業界を跨いでいるため、様々な業界に多角化できる)

利益内訳として、事業投資部門が40%と高く、金融事業は30%程度(金融事業の安定した地盤を背景に、投資や新規事業に挑戦)

業種:そのほか金融業(大型株・景気敏感株・配当性向33%目標

引用:オリックスHP(2022年統合報告書)

【沿革】

1964年、オリエント・リース設立(現双日、現三菱UFJ銀行を中心に、当時の3商社+5銀行で設立)

1973年、東証一部上場

1970年代、船舶・航空機・インテリア・自動車・電子測定器などのリース開始、ファイナンス事業開始

1980年代、リース業界への新規参入が相次ぎ競争激化、海外展開注力、M&A積極展開、多角的な金融サービス業展開(住宅ローン、M&A、不動産など)

1989年、阪急ブレーブスを買収し、プロ野球球団経営に進出

1990年代、新規事業分野を拡大(生命保険、信託銀行、マンション分譲、オフィスビル開発、環境ビジネスなど)

2000年代、投資銀行業務が牽引(2006年に米国投資銀行買収)

2010年代、金融+サービス加速(メガソーラー、水族館運営、農業、空港運営、グローバルな資産運用事業)

2018年、世界第3位の航空機リース会社(AVOLON)を2,500億円で買収

引用:オリックスHP(2022年統合報告書)

【現経営者】

2011年1月、井上亮CEO(社長就任前は一貫して海外畑を歩んできたキャリアを持つ)

【メイン事業】

以下、15事業で構成(取扱事業と展開地域がかなり幅広い)

  1. 法人営業:中堅・中小企業向けリース・融資・ソリューション(各種商品・サービス)
  2. 自動車:自動車リース・レンタカー・カーシェアリング、中古車販売・売却サポート
  3. レンテック:電子計測器・ICT関連機器などのレンタルおよびリース
  4. 投資・運営:オフィスビル・商業施設・物流施設などの開発・賃貸、アセットマネジメント、ホテル・旅館・水族館などの施設運営
  5. 大京:分譲マンションを中心とした不動産開発、流通、建物の維持管理
  6. 事業投資:プライベートエクイティ投資
  7. コンセッション:空港や水事業の運営
  8. 環境エネルギー:国内外の再生可能エネルギー、電力小売、省エネサービス、ソーラーパネル・蓄電池販売、廃棄物処理、資源リサイクル
  9. 生命保険:医療保険や死亡保険などの生命保険
  10. 銀行:投資用不動産ローン、法人融資、カードローン、信託業務
  11. クレジット:無担保ローン、他の金融機関が取り扱う無担保ローンの保証、住宅ローン(フラット35)
  12. 輸送機器:航空機・船舶のリースやアセットマネジメントサービス
  13. ORIX USA:米州における金融、投資、アセットマネジメント(資産運用)
  14. ORIX Europe:欧州・米国を中心としたアセットマネジメント(資産運用)
  15. アジア・豪州:アジア・豪州を中心とした金融や投資
引用:オリックスHP(2022年統合報告書)

【現況】*2021年度通期決算時点(2021年4月〜2022年3月)

主力の法人営業リースは企業のM&Aニーズを捉えて手数料収益が好調

不動産事業は物流施設や賃貸マンションの売却益を計上

旅客需要の回復で航空機リースが復調する

会計ソフト会社の売却益がなくなるが、純利益、配当は横ばい圏

【今後】

事業・投資と金融・保険分野を中心に拡大狙う

事業分野では再生可能エネルギー、資産運用、公共施設運営、生命保険

投資では引き続き未上場企業への投資、船舶や航空機への投資をしていく

・世界の中間所得層人口が30億人(2017年)から50億人(2037年)まで増える予測

インドや中国で、1人当たりの旅行回数が2017年比で3倍(2037年)→航空機ビジネスの拡大

関西電力と組んで蓄電所事業に参入(24年の事業開始目指す)※引用:オリックスHP

SDGs支援型ローン保証で銀行との連携を拡大 ※引用:オリックスHP

引用:オリックスHP

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆(4.4/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→コロナ禍も減配なく、長期で見ても綺麗な右肩上がりで増配続く(◎)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近4.0%程度で十分あり、長期保有で更なる高配当化狙える(◎)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→30%程度で増配余地残す(◎)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→21年3月期凹むも、22年3月期が最高水準まで回復(○)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→直近5年積極的で総還元性向は40〜80%(◎)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→23%程度あり業界水準より高い(○)

まとめ

過去一度も赤字なしのリース国内最大手(直近10年間で売上高・純利益ともに3倍伸ばし、連続増配中)

1965年は金融事業100%→現在、事業投資部門が40%と大きく成長(金融事業の安定した地盤を背景に、投資や新規事業に挑戦)

社会の変化に合わせた事業ポートフォリオの構築ができる事がオリックスの持続的な成長につながっている

引用:Yahooファイナンス

私の保有株は現在16株です。今の株価は、この1年間でかなり割安な水準になってきたように思います。

個人的には、コツコツ積み立てながら暴落のタイミングで、メガバンクと一緒に大きく仕込んでおきたい銘柄です。

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第35弾は、三菱HCキャピタル(8593)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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