沖縄セルラー(9436)の銘柄分析 〜日本・高配当株〜

投資(日本・高配当株)

こんにちわ。個人投資家の花咲丸です(^^)

ブログ44日目。昨日お伝えしたとおり、沖縄セルラーの銘柄分析をしていきたいと思います。

実際に私が保有している高配当株について毎日ブログで発信しています。こんな方はぜひご一読ください。

・日本の高配当株投資に興味がある方
・国内小型〜大型高配当株の銘柄分析を手間をかけずにやりたい方
・今の日本でどんな企業が儲かっているのか知りたい方

沖縄セルラーの評価 ☆☆☆☆☆(4.9/5.0点)

まずは結論から。

長期保有の高配当銘柄としての評価結果は、上記としました。

(投資は自己責任です。個別銘柄を推奨するものではありませんのでご理解ください。)

会社概要

【特色】

KDDI傘下の総合通信会社

沖縄県で高い通話品質(つながりやすい)を武器に、携帯シェア5割と圧倒的

固定通信と併せて顧客開拓

20年4月〜、新海底ケーブル運用開始(全長780キロメートル、投資金額は50億円超)

企業理念は「事業を通して、沖縄経済の発展に貢献すること」

経営目標は「増収、増益、連続増配の3増と配当性向40%超」

業種:情報・通信業(大型株・ディフェンシブ株・21連続増配

【沿革】

1953年、国際電信電話(KDD)設立

1985年、通信自由化に伴い、第二電電株式会社(DDI)発足

1991年、沖縄セルラー電話設立

沖縄セルラーは1991年に第二電電(現KDDI)と同社会長(当時)の稲盛氏が60%、地元企業を中心に42社が40%を出資して設立。沖縄振興のため本土と地元の経済界が90年に立ち上げた「沖縄懇話会」の設立総会で、稲盛氏が「沖縄に携帯電話会社を設立したい」と表明したのが発端になった

1997年、東証ジャスダック上場

※2000年、KDDI発足(沖縄セルラー電話以外、全て統合)

2019年、auでんき提供開始(沖縄電力と業務提携)

2020年、沖縄~九州海底ケーブル運用開始、UQモバイル沖縄株式会社を吸収合併

2022年、東証スタンダードへ移行

【現経営者】

2021年6月、代表取締役副社長だった菅隆志氏が代表取締役社長に昇格(KDDI出身)

(※同時に、2016年6月から社長を務めてきた湯淺英雄前社長は特別顧問へ

沖縄セルラーの強みは?(以下、菅社長コメント)

「販売チャンネル、通信品質、お客さま視点のサービス、スピード&チャレンジの精神と社会貢献の4点だ。auショップは70店舗ある。人口カバー率99.99%で、ほぼ使えない所はない。台風に備え風速90メートルに耐えられる鉄塔、電線の断線に備え基地局からの電線に予備ルートを作っている。移動型の基地局や電源設備なども備えている」

「本社にコールセンターを設置しお客さま対応に当たり、お客さまへ還元するイベントも毎年実施している」と、長年の企業姿勢である”沖縄ファースト”を感じるコメントであり、同社設立に携わった京セラ創業者の稲盛和夫氏の想いは今もなお息づいている。

【事業】

以下、au事業(電気通信事業)と新規事業(付帯事業)の2つのセグメントで構成

au事業(電気通信事業)売上全体の7割を稼ぐ。携帯電話の無線通信サービスと固定電話回線やひかりインターネット等の有線通信サービスの両方を提供

  • 無線通信サービス:au携帯電話をつなげるための基地局は700局(人口カバー率99%)
  • 固定通信サービス:2010年、ひかり回線開始。「auひかりちゅら」の累計回線数は11万回線を突破(NTT光回線提供も「ひかりゆいまーる」)

②新規事業(付帯事業)沖縄唯一の総合通信事業者として、地元企業と協働して地域課題解決のための新しいサービスを積極的に推進

  • 通信×農業・観光業:観光情報サイト・沖縄特産品ECサイト・ICT植物工場の立ち上げ(レタスやイチゴ工場など)
  • 通信×ヘルスケア:ヘルスケアプラットフォーム構築(健康サポートアプリ・法人向け健康経営サービス提供)
  • 通信×ビル事業:21年竣工のデータセンター併設のオフィスビル(高い耐震性でシェアオフィス等の役割も)
  • 通信インフラ×島国の課題を解決:新海底ケーブル建設(南海トラフ地震等の大規模災害と5G対応見据え)
  • 通信×でんき:沖縄電力と協業、「auでんき」好調に推移(80,000契約を突破)
引用:沖縄セルラー HP

【現況】*2022年6月時点

携帯料金の値下げ続き、大規模通信障害の返金痛い

電力小売りの調達原価高騰

一方、携帯とセット販売の光回線増勢

下期に販売代理店向け手数料など営業費用の削減加速

営業益小幅増増配続く

【今後】

営業人員のDX研修に着手し、今期DX人材100人育成目指す

法人の案件掘り起こし(富町で観光DX実証終え、他の県内自治体への横展開意欲)

沖縄セルラーとKDDIの取り組みの違いは?(以下、21年3月の湯淺前社長コメント)

新規事業の基準は明確で、「沖縄セルラーは沖縄の皆さんに育てられてきた会社ですから、県内企業と競合する事業はやりません。例えばKDDIグループは金融分野の事業を強化していますが、私たちが銀行や証券、生損保事業に進出することはない。一緒に組んで協業することはあっても、単独で競い合うことは全く考えていません」

企業分析のポイント

色々な書籍を読んで、私なりに高配当株のチェックポイントを以下の6つに絞りました。

  1. 配当推移(減配していないか)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)

IRバンク、バフェットコードが上記指標を見る上で便利なのでさっそく見ていきましょう。

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

以下は、その他の参考指標

引用:バフェットコード
引用:IRバンク

企業分析のポイント(採点結果)☆☆☆☆☆(4.9/5.0点)

それぞれのポイントを見ていきます。

  1. 配当推移(減配していないか)→コロナでも業績続伸し、21期連続増配中(◎)
  2. 配当利回り(購入時3.5%以上が目安)→直近3.15%で基準より低め(△)
  3. 配当性向(高すぎても業績悪化時に減配するリスクあり)→30%〜40%で増配余地十分(◎)
  4. EPS推移(増加していれば、ビジネスが順調である指標)→長期で綺麗な右肩上がり(◎)
  5. 自社株買い(業績安定していないとできない)→KDDIと比較するとかなり消極的な姿勢、23年度は30億規模実施を明言(△)
  6. 自己資本比率(60%以上あると良い)→長期で80%を維持しており申し分ない(◎)

まとめ

KDDI傘下沖縄唯一の総合通信会社(創業以来「沖縄ファースト」を貫く企業)

沖縄県で高い通話品質(人口カバー率99%)を武器に、携帯シェア5割と圧倒的

独自路線で新規事業にも積極的。5G・大規模災害見据えた新海底ケーブル運用開始(投資金額は50億円超)

経営目標の「増収、増益、連続増配の3増と配当性向40%」を維持し、21期連続増配中

ていく」の有言実行なるか

足元では、各事業が堅調に推移しており、20期連続増配と株主還元にも積極的な姿勢は好印象

引用:Yahooファイナンス
引用:沖縄セルラー電気 HP

私の保有株は現在30株です。(※22年9月末に1株につき2株の割合で株式分割あり)

今の株価は、PER13.56(割安度)・PBR1.52(お買得度)で、少し割高な水準か。

個人的にはまだ株価上昇が続くと予想し、現在の保有株のみで、追加購入は一旦様子見です

(※あくまでも個人の感想であり、投資は自己責任でお願いします。)

第44弾は、Jパワー(9513)について明日のブログで触れていきたいと思います。

今日もブログを見ていただきありがとうございます(^^)

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